磯釣りの対象種。磯釣りマニア垂涎の的。最大級は全長65cm、体重6kgに達する。イシダイの縞は魚類学では横縞と呼ばれる。見た目と違うので注意。伊豆半島では、春先に産卵南下する親魚(全長30cm以上、体重600g以上)が定置網に入網する。標識放流の結果、1日に15kmのスピードで三重県沿岸まで南下することが知られている。三重県以南で生まれた稚魚は流れ藻に付きながら北上し、静岡県沿岸に補給される。2年間沿岸で生長し、その後、産卵のために南下するのである。このような”回遊群”のほかに回遊しない”地付き群”も存在するといわれている。近縁のイシガキダイとは自然で混血が生じることがあり、縞と斑点の混じったイシダイもどき(イシガキダイもどき?)が釣れることがあり、話題となる。
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