日本ではもっとも多く漁獲されるイカ。外套長約30cm程度まで大きくなる。伊豆半島沿岸では、夏の昼間に漁獲される夏イカ漁(昼イカ漁)と冬の夜間に灯火で集めて漁獲される冬イカ漁(夜イカ漁)があり、それぞれ漁場が異なる。日本沿岸を大回遊することがわかっており、夏イカ漁は伊豆半島沿岸で育ったイカを漁獲しているが、このイカは成熟とともに産卵のために四国九州方面に南下する。冬イカ漁では夏北海道や三陸沿岸で育ったイカが産卵のために南下してきたところを漁獲している。5月頃獲れる外套15cm程度の小型のイカはちょうど麦の穂が出るころにあたるので”ムギイカ”と呼ばれる。
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