■ ハリスの小径(こみち) ■


 
 ペリーが来て2年後の1856年に、日本総領事に任命されたタウンゼント・ハリスが玉泉寺にアメリカ総領事館を設置しました。ハリスは、8月にオランダ人の通訳ヒュースケンと中国人下僕を伴って玉泉寺入りし、2週間で最初の星条旗を掲揚したのでした。

今でも、玉泉寺には、ハリスの記念館があり、彼の遺品や当時の記録が陳列されています。

 
 玉泉寺から約400m離れた海岸あたりで散策にふけった小径が、今では”ハリスの小径(こみち)”として整備されています。この小径は、もともとこの先にある福浦まで続くので、福浦遊歩道ともいいます。
 道路とは離れているので静かで、下田港の豪華なヨット群を見渡す景色が続きます。また、途中山側には、洞窟もあり、戦時中、日本の特殊兵器・カミカゼ特務船”震洋(しんよう)”を格納していたということです。
途中、このような風景も望め、幕末開港歴史を回想しながらの散歩に丁度良さそうです。この小さな島も”今根島”というちゃんと名前があります。ハリスは、どのような想いでここを散策していたのでしょうか?
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